社会人になってからも、勉強をしなければいけない機会は意外と多いものです。昇進/昇格のため、上司の指示のため、転職の武器にするため、、、理由は様々だと思いますが、勉強時間を確保できずに困っていませんか?
この記事では、知識0の状況から、約3か月で簿記2級に合格した著者が、統計データを基に、1日3時間の勉強時間を確保するための現実的なスケジュールを公開します。
”日本の社会人の平均勉強時間は6分”なんてニュースもあったけど、本当に3時間も勉強できるの?
”平均的な”社会人であれば、3時間の学習は十分可能だよ!ほかの人がどれぐらい通勤時間や、残業時間に時間を割いているか、といった情報も併せて紹介していくから、要チェックだ!
1日3時間勉強するためのスケジュールはこれだ!
著者が考案した、社会人が一日に3時間以上勉強するために要するスケジュールは以下の通りです(図1,表1)。
図1. 1日3時間勉強するためのスケジュール
表1.各タスクの開始時間と所要時間
3時間のうち、40分間は通退勤中の勉強となってしまうため、机上での勉強は2時間20分になってしまいますが、上記のスケジュールであれば、1日3時間の勉強をすることが可能です。
いやいや、残業が45分ぽっちで終わるわけないじゃん!僕はもっと働いてるよ!
僕は勤務開始時間が7:00なんだ…こんなスケジュールは全く的外れだよ!!
二人の言う通りで、万人に当てはまるスケジュールではないことは事実だね。だけど、日本の労働者のデータを集めて作ったスケジュールだから、参考になる部分もあると思うよ!もう少し詳細に掘り下げていこう。
前提条件:独身男性(全国平均)
職種、性別、雇用形態、家族構成、通勤方法…労働者は皆がそれぞれ異なるバックグラウンドを持っています。したがって、以下の人物をモデルに、全国の統計データを当てはめて、1日のスケジュールを作成しました。
- 性別は男性で、独身
- 通退勤時間の内、約半分はバスや電車に乗車しており、ながら勉強が可能
全国の平均所定労働時間は約7時間30分
全国のフルタイム労働者の所定内労働時間は平均で1,848時間/年でした(※1)。さらに、労働者1人あたりの平均年間休日総数は116.1日であったため(※2)、残業を除いた平均労働時間を約7時間30分と仮定しました。
1,848[時間/年]÷(365[日]-116.1[日]) = 7時間25分12秒 ≒7時間30分
※1 出典:東京労働局における働き方改革の取り組みについて(統計編),P2,東京労働局,2022年8月11日閲覧
※2 出典:令和3年就労条件総合調査の概況,P5,厚生労働省,2022年8月11日閲覧
全国平均残業時間は約45分
全国のフルタイム労働者の平均所定外労働時間は175時間/年でした(※1)。また、労働者1人あたりの平均年間休日総数は116.1日であったため(※2)、平均残業時間を約45分と仮定しました。
175[時間/年]÷(365[日]-116.1[日]) = 42分11.4秒 ≒ 約45分
通退勤に要する全国平均時間は約90分
有業者(独身男性)の平均通勤時間は86分でした(※3)。よって、通退勤に要する時間を約90分と仮定しました。
※3 出典:東京労働局における働き方改革の取り組みについて(統計編),P12,東京労働局,2022年8月11日閲覧
全国平均睡眠時間は6時間48分
2022年の日本人平均睡眠時間調査によると、日本人の平均睡眠時間は6時間48分でした(※4)。また、著者のOura Ring(※5)使用経験より、上記の睡眠時間を得るためには、布団に入っているものの眠れていない時間が1時間程度あるとし、睡眠時間を8時間と仮定しました。
※4 出典:睡眠偏差値BIZ調査結果発表2022,BRAIN SLEEP,NTT東日本,2022年8月11日閲覧
※5 Oura Ringホームページ
全国平均帰宅時間は19:30
有業者(男性)の全国平均帰宅時間は19:30でした(※3)。よって、帰宅時間を19:30と仮定しました。
その他の所要時間:著者の体感値
朝食/身支度、夕飯/お風呂/自由時間、などの項目については、著者の普段の生活時間で仮定しました。身支度にどれだけ時間がかかるか、自炊をしているか、食洗器を持っているか、自由時間をどれだけ確保したいか、などによってばらつく項目ではありますが、決して実現不可能な時間ではないと思いますので、ご了承ください。
まとめ:社会人でも1日3時間勉強することは可能!
今回は、1日3時間の勉強時間を確保できる1日スケジュールを提案しました。
結論、通勤時間/昼休み/退勤時間にそれぞれ20分ずつの勉強と、帰宅後に2時間の勉強をすることで、計3時間の勉強をすることが可能になると思われます。
この記事の内容が、皆さんの自己研鑽の一助になれば幸いです。この機に今まであきらめていた資格勉強などにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
就活や転職に役立つ「簿記2級」を、最短期間で合格する勉強法も公開しています。
ブックマークするかどうかはお任せしますので、よろしければもう1つ、StrixHiroの記事をご覧いただけると非常に嬉しいです。
以上、StrixHiroでした。