CEFR B1レベルの英語力を効率的に身につけたいけれど、どのように勉強を進めれば良いのか悩んでいませんか?
近年、「英語でのコミュニケーション可能レベルの指標」としてよく用いられるようになってきたCEFRですが、まだまだ認知度が低く、その十分な対策も周知されていません。
この記事では、CEFR B1レベルに求められる姿から、効率的な勉強法、さらには試験対策の方法まで詳しく解説します。
この記事を読むことで、具体的な学習法とその手助けとなるツールを知り、効果的にCEFR対策ができるようになること間違いなしです。
私もA2 →(B1)→ B2を目指して絶賛勉強中です。一緒に頑張りましょう!
はじめに
CEFRって何?
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)は、ヨーロッパ言語共通参照枠の略称で、外国語の運用能力を評価する国際的な基準です。
この基準は、「言語学習者がどのレベルに位置しているかを明確に示すため」に作成されたもので、水準はA1からC2までの6段階となっており、C2が最もハイレベルです。
英語だけじゃなくて他の言語もCEFR指標で評価できるんだね。すごい!
CEFRの各レベルの概要
CEFRのレベルは、基礎(A1、A2)、自立(B1、B2)、熟達(C1、C2)の3つのカテゴリーに分類されます。A1は最も基本的なレベルで、C2は母国語話者に近いレベルを示します。
B1レベルは「自立した言語使用者」として、日常的な話題について標準的な言い回しで意思疎通ができる能力を意味します。
日本人の多くはA2レベルに位置していて、B1レベルに到達することが一つ目の大きな壁となっているんだ。
B1レベルってどれぐらい話せる人?
B1の定義はわかったけど、結局のところどれぐらい英会話できるようにならないといけないの?
ずばり、”標準的な日常会話”を双方向に行える人です。「標準的な日常会話=学校や会社で交わす他愛もない会話」と表現する方が分かりやすいでしょうか?
「昨日○○っていう番組見てて、△△が面白かったんだよねー!」
「今日家帰ったらゲームするつもりなんだよね。あなたは何する予定?」
こんな会話をできる一方で、親友や家族と話すdeepな話題を英語でするのはちょっと・・・というレベル感です。
B1レベルになるとどんなメリットがあるの?
B1レベルに到達することで受けられる恩恵は大きく二つあります。
一つ目は海外旅行での困りごとがほぼなくなることです。
B1レベルの英会話能力を有している人は、仕事やプライベートの話をすることが可能で、ネイティブスピーカーとそこそこのコミュニケーションを取ることが可能です。堅い構文であれば苦無くコミュニケーションをとれるので、突発的なアクシデントが無い限り、全く問題なく海外旅行を満喫できるでしょう。
二つ目はキャリア形成に有利なことです。
B1レベルは多くの国際的な機関や企業が求める最低限の英語力として認識されており、キャリアの向上にもつながります。つまり、グローバル化が進む国内の就活や転職活動、ひいては海外でのリクルート活動において、「私は英語でコミュニケーション可能です」という証明書代わりになるのです。
CEFR B1の基礎知識
定義と特徴
CEFR B1レベルの定義は以下の通りです。
Can understand the main points of clear standard input on familiar matters
regularly encountered in work, school, leisure, etc. Can deal with most
situations likely to arise whilst travelling in an area where the language is
spoken. Can produce simple connected text on topics which are familiar or
of personal interest. Can describe experiences and events, dreams, hopes &
ambitions and briefly give reasons and explanations for opinions and plans.(※)
和訳すると、以下のようになります。
”身近な事柄に関して、仕事、学校、余暇などで日常的に遭遇する、明確で標準的な話し言葉の主なポイントを理解できる。言語が話されている地域を旅行している際に発生する可能性の高いほとんどの状況に対応できる。馴染みのある話題や個人的な関心がある話題について、簡単でまとまった文章を作成できる。経験や出来事、夢、希望、野望を描写し、意見や計画について簡単に理由や説明を述べることができる。”
以上を踏まえCEFR B1の特徴は次のようにまとめられます。
語彙レベル:仕事や学校、休日で用いられる標準的な単語を知っている。
文法レベル:「will」「won’t」「gonna」などを用いて未来の話ができる。
他の英語試験との比較(英検・TOEICなど)
CEFR B1は、英検2級やTOEICの約550〜780点に相当します。このレベルでは、基本的な日常会話やビジネスシーンでのコミュニケーションが可能です。具体的には、会話の中で自分の意見を述べたり、相手の話を理解しながら適切に応答する能力が求められます。
語彙数と必要な文法知識
CEFR B1レベルでは、約2,800〜5,100語の語彙を習得していることが期待されます。この段階では、基本的な文法構造(例えば、現在形、過去形、未来形、関係代名詞、助動詞など)を理解し、適切に使いこなす能力が必要です。特に、複文を使って詳細に説明する能力や、意見を述べる際に理由を明確にする能力が重要です。
効率的な勉強法
3-1. 語彙の増やし方
語彙力を高めることは、CEFR B1レベルを達成するための基本です。まずは、日常会話で頻繁に使用される語彙リストを活用しましょう。例えば、「English Vocabulary in Use: Advanced Book」や「Word Power Made Easy」といった単語帳がおすすめです。これらの教材は、単語の意味だけでなく、使用方法や文脈も学べるため、実践的な語彙力が身に付きます。フラッシュカードアプリ(Anki、Quizlet)を使って、日常的に反復練習を行うことも効果的です。
3-2. 文法の習得方法
文法は英語の骨組みです。B1レベルでは、基本的な文法を確実に理解することが求められます。例えば、関係代名詞や助動詞の使い方、複文の構築方法などが重要です。「マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)」は、分かりやすい解説と豊富な練習問題があり、おすすめの教材です。文法を理解したら、実際に書く練習を通じて定着させましょう。
3-3. リスニング力の向上
リスニング力を向上させるためには、シャドーイングを行いましょう。われわれ日本人には、ネイティブ英語に触れる機会が不足しているため、日常的に英語を聞く環境を作ることが重要です。映画やドラマ、ニュース番組を英語で視聴し、シャドーイングを行いましょう。また、「TED Talks」や「BBC Learning English」などのリソースを活用することで、さまざまなアクセントや話題に触れることができます。
3-4. スピーキング力の向上
スピーキング力は、実際に英語を使って話すことで鍛えられます。オンライン英会話(Cambly、italki)や言語交換アプリ(HelloTalk、Tandem)を活用して、ネイティブスピーカーと話す機会を増やしましょう。また、日常的に独り言を英語で言う習慣をつけることで、自然なフレーズを覚えやすくなります。
直近ではOmeTVも人気のアプリケーションです。他のオンラインコミュニケーションツールと比較すると、より多言語に対応していることが特徴です。※ユーザの質が多岐に渡りますので、耐性が無い人や未成年には非推奨。
3-5. リーディング力の向上
リーディング力を向上させるためには、多読と精読のバランスを取ることが重要です。多読では、自分の興味のある簡単な本や記事をたくさん読み、精読では、より難しい文章をじっくり読み込み、内容を深く理解しましょう。オンラインリソースとしては、「Newsela」や「Breaking News English」がおすすめです。
3-6. ライティング力の向上
ライティング力は、基本的な文章構成と段落の書き方を学ぶことから始めます。日記やブログを書く習慣をつけ、自分の考えを英語で表現する練習をしましょう。添削サービス(Lang-8、Grammarly)を利用して、自分の書いた文章をチェックしてもらうことも有効です。
実践的な勉強の進め方
4-1. 学習計画の立て方
効果的な学習計画を立てることは、CEFR B1レベルを達成するための重要なステップです。まず、具体的な目標を設定しましょう。例えば、毎日30分の英語学習を行う、1ヶ月で新しい単語を100個覚えるなど、達成可能な目標を設定します。そして、その目標に基づいてスケジュールを作成します。学習時間を固定し、毎日少しずつ進めることで、長期的な習慣として定着させます。進捗を定期的に確認し、必要に応じて計画を調整しましょう。
4-2. モチベーションの維持
モチベーションを維持するためには、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。達成した目標を記録し、自己評価を行うことで、自分の進歩を実感できます。また、英語学習の仲間を見つけて一緒に勉強することで、相互に励まし合い、モチベーションを高めることができます。オンラインコミュニティやSNSを活用して、他の学習者と情報交換を行いましょう。
4-3. 試験対策
CEFR B1試験の準備をする際は、まず試験の形式や出題範囲を理解することが重要です。模擬試験や過去問を解くことで、試験の流れや時間配分に慣れることができます。試験対策用の教材を活用し、弱点を補強するための練習を行いましょう。
簡易的ではありますが、Cambridge Online Test やEF SETで模擬テストを受けることも可能です。
学習のサポート
おすすめの学習サイトとアプリ
英語学習には、さまざまなオンラインリソースが役立ちます。例えば、「Duolingo」や「Rosetta Stone」などのアプリは、語彙や文法の練習に最適です。また、「BBC Learning English」や「TED Talks」などのウェブサイトは、リスニング力を向上させるのに役立ちます。これらのリソースを活用して、バランスよく英語力を伸ばしましょう。
英語学習に役立つYouTubeチャンネル
私が個人的におススメするYoutubeチャンネルは「English with Chiago」です。
English with Chiago チャンネルの良さは何といっても、「英語を第二言語として習得した経験」を発信してくれていることです。チャンネル主はブラジル人の Thiago Alencar (チアゴ・アレンカール)氏で、第一言語がポルトガル語である彼がどのように英語を習得していったのかという流れまで動画で紹介してくれています。
また「発音が綺麗で聞き取りやすいこと」も特徴で、Thiago氏の英語は日本人にとって非常にクリアに聞こえるため英語学習に最適です。Youtubeで英語学習をしようとしても、mombleな動画が多く、勉強資料となる動画を発掘するだけで一苦労する人が大半だと思うので、まずはThiago氏の動画から始めてみてはいかがでしょうか。
チャンネル登録者数は8万人ですが(2024年8月時点)、Thiago氏は15年以上の英語教師キャリアに加え、チャンネル登録者数932万人のLearn English with TV Series(2024年8月現在)でのライターや演者としての経験を有しているベテラン教育者です。
映画などの映像作品を用いた具体的な勉強法の紹介や、Podcast配信など、現代人に適したを環境を提供してくれているところも非常に好感が持てます。
Thiago氏のことが気になった方は、彼の生い立ちが分かる「How I Became Fluent in English WITHOUT Living in Another Country」をご覧ください。
オンラインコースや専門学校の情報
もし、より体系的な学習を希望するなら、オンラインコースや専門学校を検討するのも良いでしょう。例えば、「Coursera」や「edX」では、名門大学が提供する英語コースを受講することができます。また、地元の専門学校や英会話スクールも利用してみましょう。これらのコースでは、プロフェッショナルな指導を受けながら学習を進めることができます。
以上が追加のリソースとサポートに関する内容です。次のセクションでは、学習の振り返りと次の目標設定について詳しく説明します。
まとめと次のステップ
学習の振り返りと次の目標設定
英語学習の進捗を定期的に振り返ることは、効果的な学習の鍵です。まず、これまでに達成した目標とその方法を評価しましょう。どの学習法が最も効果的だったかを確認し、今後の学習に反映させます。次に、次のステップとして新たな目標を設定します。例えば、次の6ヶ月でB2レベルに到達する、あるいは特定のスキル(例えば、ビジネス英語やアカデミック英語)を強化するなど、具体的で達成可能な目標を立てましょう。
B2レベルへのステップアップ方法
B1レベルを達成したら、次の目標はB2レベルです。B2レベルでは、より高度な語彙や文法の習得が求められます。また、複雑なテキストの理解や、具体的かつ詳細な意見を述べる能力が必要です。これを達成するためには、以下のステップを踏むと良いでしょう:
- 語彙と文法の強化:B2レベル向けの教材を使い、より高度な語彙や文法を学びましょう。
- 実践的な練習:英語を使う機会を増やし、日常生活や仕事で積極的に英語を使用することが重要です。
- 専門的なリソースの利用:英字新聞や学術論文、ビジネス文書など、専門的なリソースを活用して実践的なスキルを磨きます。
CEFR B1達成後の次のステップ
B1レベル達成後の学習計画
B1レベルを達成した後の学習計画は、次の目標に向けた具体的なステップを含むべきです。例えば、毎週特定のスキルに集中して学習する、月に1回模擬試験を受けるなど、計画を詳細に立てます。学習の進捗を定期的に見直し、必要に応じて計画を調整することも重要です。
B2レベルへの移行方法と勉強法
B2レベルへの移行には、B1レベルで身につけたスキルをさらに発展させる必要があります。語彙と文法の学習に加え、複雑な文章の読解力やディスカッション能力を強化します。具体的な勉強法としては、英語のディスカッションやディベートに参加する、専門的な文章を精読するなどが効果的です。
文化的な理解の重要性
異文化理解とコミュニケーション
英語を学ぶ上で、異文化理解は非常に重要です。異なる文化背景を理解することで、コミュニケーションの質が向上し、誤解や摩擦を減らすことができます。文化的な理解を深めるためには、英語圏の歴史や社会、習慣について学ぶことが役立ちます。
英語圏の文化を学ぶためのリソース
英語圏の文化を学ぶためのリソースとして、以下のものを活用しましょう:
- 書籍と映画:英語圏の文学や映画を通して文化を学びます。
- ドキュメンタリー:歴史や社会についてのドキュメンタリーを見ることで、深い理解が得られます。
- 交流プログラム:英語圏の人々と直接交流するプログラムに参加することで、実際の文化を体験できます。
よくある質問
CEFR B1に必要な勉強時間は?
鋭意執筆中。
無料で試験を受けられないの?
鋭意執筆中。
試験はどうやって受けられるの?
鋭意執筆中。
CEFR B1は英検だとどれぐらいのレベル?
鋭意執筆中。
CEFR B1はTOEICだとどれぐらいのレベル?
鋭意執筆中。
CEFR B1とB2はどちらがレベルが上?
鋭意執筆中。